イソスポラ症は現在は健康な人であれば自然治癒してしまう病気ですが、免疫力が弱くなっているHIVの感染者や免疫不全者が発症しやすい病気です。
古くから世界中で知られている腸管感染症で、発生の多くは熱帯地方です。
日本での感染例は多くないのですが、近年エイズの日和見感染症として注目されています。
イソスポラ症の症状は
イソスポラ症の症状は
・発熱
・食欲欠乏
・吐き気
・腹痛
・中程度の下痢
が挙げられます。
下痢を起こす場合は腹痛を伴います。
そのほとんどは自然治癒してしまいますが、HIVなど免疫不全者は再発を繰り返します。
感染経路は?
感染経路は主に経口感染です。
現在では熱帯地方に旅行して、生水や生ものを食べるなどしてオーシストと呼ばれる原虫が口から入ることによって起こります。
発展途上国では水道設備や衛生環境が不十分なので特に気をつける必要があります。
イソスポラ症の原虫は人や動物にも寄生しますが、人から動物への感染はありません。
◆オーシスト
オーシストは口から入ると、その中の原虫本体のスポロゾイトが小腸に達すると小腸上皮細胞内に侵入し増殖します。
そして分裂虫体になり、上皮細胞を破って多くの分裂虫体が出てきます。
この分裂虫体がさらに雄性生殖体と雌性生殖体に変化して受精すると、再びオーシストとなってやがて体外に排出されます。
やがて、体外でこのオーシストが成熟し、再びスポロシストになり、水や野菜などに付着し、再び人の口に入り感染を繰り返します。
潜伏期間はどのくらいか
潜伏期間は通常は1週間くらいですが、HIVやエイズ感染者は数日で発症することがあります。
発展途上国に行ったら生水や火を通していない食べ物を口にしない事ですが、もし食べててしまって症状が出たら、イソスポラ症を疑ってみてください。
治療はどうするのか
健康な人がイソスポラ症に感染しても数日から1週間くらいで自然治癒しますが、免疫不全やHIVにかかっている場合は早めに受診してください。
治療薬は
クロロキン
メトロニダゾル
ST合剤など
と言うものが用いられるのですが、
治療法が体系化されていないため早めの受診が必要となります。
日本では少ない症例ですが、エイズの日和見感染症の一つであることを頭に入れておきましょう。
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2016-04-03 18:15
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