HIVに感染していることが分かった後、どのように治療がおこなわれるのか?
その方法は投薬により、ウイルスの増殖を抑える方法です。
特効薬が開発されていない現在、この方で治療を続けながら生活を続けて行くことになります。
見た目は健常者と同じように生活することが可能で、寿命を全うすることも珍しくありません。
治療にはそれなりの苦労もありますが、HIVに感染した人が必ずエイズを発症して死に至る訳ではありません。
正しい知識と根気良い治療で人生を楽しむことが可能になっています。
HIVの治療
HIVはすでに述べたように投薬治療が今のところ唯一の有効な方法です。
今までは免疫力が落ちてきてから投薬を開始していましたが、最近は健康なうちからの投薬が推奨されています。
正しくと薬を続けることでエイズの発症を抑える事が出来ます。
◆HIVに使われる薬
HIVに使われる治療薬は大きく分けて5種類あり、その中から3種類から5種類を選んで飲むことになります。
治療薬は毎日飲む必要があります。
ただ薬の欠点として、弱いウイルスは死滅しますが、体の中でHIVに耐性を持つようウイルスが進化するものがあり、それが生き残ってしまいます。
このため、複数の薬を飲むことで変化したウイルスを残さないようにするのです。
HIVの薬というのはいくつかの種類を同時に飲んで、耐性を持つHIVの発生を抑えるという治療法をとっています。
◆治療薬を飲む頻度は
治療薬は1日に1回から必ず服用します。
この回数は必ず守る必要があります。
少しわずらわしく感じるかもしれませんが、薬を飲むのを忘れるとHIVウイルスが耐性を持って薬が効かなくなる場合があります。
たとえ飲み忘れが月に1、2回でもです。
HIVウイルスは突然変異しやすく、変化が速いので決められた回数を必ず、守る必要があるのです。
治療費はどのくらいかかるのか
薬の種類と服用回数でかなりかかると思うかもしれません。
事実、抗HIV薬は高価で1カ月分でおよそ20万円くらいかかります。
しかし、これは健康保険を使わない場合で保険を使えば、通常で負担は3割、6万円前後となります。
さらに、HIVの感染者は障害者認定を受けられます。
患者の所得によって負担の割合は異なりますが、数1千円~2万円くらいになる筈です。
ですから、治療に莫大なお金が必要と言う事ではありません。
また、投薬以外に数カ月に1回、または月に1回定期健診を受ける必要があります。
この辺は主治医との相談で決定されます。
HIV感染者の生活はどうなるのか?
HIVの感染者でも治療をきちんと行えば、健常者と同じ生活を送れます。
ここに一例を挙げてみましょう。
・仕事、就業:普通に可能。
感染している事を他人に話す義務はありません。
学業も同じです。
・趣味、スポーツなど
特に問題なく行えます。
念のため、不安があるなら医師に相談してみましょう。
・ペットを飼う
動物からうつる日和見感染症もあるので医師に相談する必要があります。
・性行為
コンドームなど適切な予防方法をすれば相手にうつすことはありません。
・妊娠・出産
可能ではあるが、リスクがあります。
これも医師に相談が必要です。
男性側の感染者の場合は精子からHIVを取り除いたものを体外受精させる方法がある。
日常の生活に特に支障はありませんし、自分から言わなければならないと言う事もありません。
ただ、気をつけるべき事もあります。
免疫力が弱くなっている段階では次のこのとに気を付けて生活する必要があります。
・出来るだけ規則正しい生活をして体への負担を避ける
・1日3食、バランス良く食事を摂る
・生ものは出来るだけ避けて加熱調理したものを食べる
自分の体の体力を落とさない事と外からの感染を防ぐためです。
薬の副作用
抗HIV薬は個人差がありますが、副作用が出るものがあります。
多くは相互作用によるものですが、病院で処方される薬以外にも健康食品など様々なものが関係するものがあります。
症状としては
・眠気、うつ、集中力低下など精神的なもの
・発疹
・血液中のコレステロール増加
・腎臓の異常
・肝臓の異常
・血糖値があがる
などです。
また、新しい薬が年々開発され、副作用が少ないものも登場してきました。
HIVに感染しても周りの人たちと同じように生活することは十分に可能です。
ただ、症状が進行してエイズを発症してからではリスクは大きくなり、死亡する確率も大きくなります。
何より重要なのが、早期発見と早い治療の開始です。
少しでも疑わしい症状や心当たりがあったらためらわずに検査を受けてください。
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2016-02-06 16:04
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